冬の厳しい寒さと豊かな自然の中から湧き出すきれいな水に恵まれた北海道は、日本酒造りが盛んな地域です。北海道には道内各地に地域に根付いた酒蔵があり、それぞれが個性と美味しさを際立たせています。
今回は、北海道の道東地方、釧路の酒蔵「福司(フクツカサ)酒造」についてご紹介します。
福司酒造の歴史
福司酒造は大正8年創業の釧路管内にある唯一の酒蔵です。創業当時は製造業ではなく、酒類、清涼飲料、雑貨、食品などの卸売りを行う会社でした。
大正11年に釧路市住吉2丁目に酒造蔵を新築し、福司の醸造を開始しました。
福司は、「福を司る・福を招く・幸を呼ぶ」という意味が込められています。
縁起がいいい素敵なネーミングですね。
釧路に縁がある我が家では、幼いころからお正月や祝い事に「福司」が登場していたので、思い出がいっぱいのお酒です。
私が初めて飲んだ日本酒も「福司」でした。その時の感想は...秘密です 笑
福司酒造のこだわり
原料米は主に北海道産米を使用、一部原料米として兵庫県産の山田錦なども使用しています。仕込み水は道東の大自然で濾過された伏流水を使用しています。
福司酒造は、北海道そして道東のイメージを大切に、日本酒本来の香味や北海道の食材との相性を追求し、釧路の夏は涼しく、冬は極寒の気候風土に合わせた熟成貯蔵を研究しながら、地域に根付いた酒造りを行っています。
福司酒造の大人気 季節限定酒をご紹介
11月限定販売 「霧笛 大吟醸〈木箱入り〉」
720ml 4,400円(税込)
1800ml 11,000円(税込)
毎年11月に販売される釧路地域限定の大吟醸酒。数量も少ない貴重なお酒です。
華やかな香りでやや甘め、冷酒または常温で香りを風味を味わっていただくのがオススメです。
使用米は山田錦、アルコール度数は15%、精米歩合45%、日本酒度(+)3、酸度1.3
12月限定販売 「 活性清酒 純生」
720ml 1,200円(税込)
1800ml 2,350円(税込)
やや甘口のにごり酒です。
搾る前のもろみを粗く濾して、熱処理を加えず瓶詰めしています。
瓶の中で発酵が続いているので、フレッシュな微発砲の日本酒なんですよ。口の中に含むと程よい甘みとシュワシュワとした舌ざわりが楽しめます。
冷酒または常温で味わっていただくのがオススメです。
使用米は北海道米、アルコール度数は15%、精米歩合70%、日本酒度(-)8、酸度1.7
ガス抜き用の穴が付いている栓を使用しているので、輸送が難しい商品です。
なので、オンラインショップでの取り扱いも数量限定で、発売当日には完売してしまうこともあります。
1月下旬限定販売 「しぼりたて生酒」
720ml 1,250円(税込)
1800ml 2,450円(税込)
こちらは、もろみを搾ったそのままで、一度も加熱処理をせずに瓶詰めされた生酒です。
搾りたてのフルーティーで爽やか、口の中に香りがパッと広がります。
芳醇で麹由来の甘みが残る、この時期にしか堪能できないフレッシュな味わいなんですよ。
冷酒または常温で楽しんでいただくのがオススメです。
使用米は北海道米、アルコール度数は16%、精米歩合70%、日本酒度(+)3、酸度1.8
私はこのお酒で、日本酒が好きになりました。個人的にはしっかりと冷やして飲むのが好みです。
炭鉱の町「釧路」ならではの福司酒造限定酒
3月上旬限定発売「海底力(そこぢから)大吟醸」
720ml 3,080円(税込)
1800ml 7,700円(税込)
釧路は炭鉱と漁業で栄えた街です。現在も釧路では、国内唯一の坑内掘稼行炭鉱である釧路コールマイン株式会社が、海底下から石炭を採掘しています。
「海底力(そこぢから)」は福司酒造が釧路コールマインから協力いただき、海底炭鉱の坑道で熟成させた銘酒です。
2021年3月で発売14年目を迎えます。
紫外線が当たらず、気温や湿度の変化に影響を受けない環境に貯蔵することで、軟らかくまろやかな味わいに仕上がっています。
豊かなやや甘口で穏やかな吟醸香を冷酒または常温で味わっていただきたい逸品です。
使用米はきたしずく、アルコール度数は15%、精米歩合55%、日本酒度(+)0.5、酸度1.4
「海底力」の味わいはもちろんですが、たくましい「炭鉱マン」を彷彿させるこの力強いネーミングに惹かれています。
福司の限定酒は、地元ではないとなかなか購入することができないので、「福司オンラインショップ」を利用することをオススメします。
販売日当日に即完売することも多いので、気になる方はこまめにチェックしてくださいね。
日本酒たっぷりな釧路銘菓「福司ケーキ」も大人気
福司酒造の日本酒がたっぷりと染みこんだ「地酒 福司ケーキ」は、釧路を代表する銘菓です。
このケーキは、釧路市に2店舗のお店を構える老舗和菓子店「菓子処 なかじま」が製造しています。
銀色パッケージは、純米酒を染み込ませたケーキは白っぽい生地で、あっさりとした味わい。
金のパッケージは、清酒を染み込ませたケーキは黄色っぽい生地で、濃厚な味わい。
しっとりとして柔らかく、スフレチーズケーキのような食感です。
福司ケーキは、どちらも日本酒を三度も染み込ませているのに、アルコールの強い香りはしないんです。
包みを開けると、フワーっと甘い香りと一緒にほんのり日本酒の香りが漂いますが。日本酒を使ったケーキとは知らずに香りを嗅ぐと、日本酒を使っているとは気がつかないかもしれません。
アルコール分も飛んでいるので、小さなお子さんでも食べても大丈夫なんですよ。
「地酒 福司ケーキ」は、釧路管内や札幌のお土産屋さんで購入できます。
釧路市のふるさと納税の返礼品になっていますので、気になる方は、ふるさと納税サイトをご覧になってくださいね。
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