レトロなデザインとユニークな食べ方で人気!北海道 江差町銘菓「五勝手屋羊羹」

五勝手屋(ごかってや)羊羹は、北海道江差町の老舗和菓子店「五勝手屋本舗」を代表する商品。

美味しさはもとより、レトロなパッケージとユニークな食べ方で古くから親しまれている北海道銘菓です。

今回はこの「五勝手屋羊羹」について詳しくご紹介します。

五勝手屋本舗のある江差町はどんな町?

北海道 江差町は道南地域の日本海に面した小さな町。函館から車で1時間半ぐらいで行くことができます。

函館、松前と並び、北海道で最も早く開港した港町のひとつで、北海道文化発祥の地とも呼ばれています。

明治初期まで盛んだった檜材やニシン漁に関連した建造物が立ち並び、歴史ロマンを感じさせる「いにしえ街道」は観光スポットとして人気があります。

そして、江差の文化のひとつとして挙げられるのが「江差追分」です。江差の地に渡った開拓者の感傷と北海道の荒波が調和した情緒豊かな追分節は、日本を代表する民謡として有名です。



五勝手屋本舗は歴史ある老舗和菓子店

五勝手屋本舗は、創業150年以上の歴史があり、北海道の開拓時代とともに歩んできました。

その歴史をご紹介します。

祖先は慶長年間(1596年~1615年)に江差の地に渡り住んだと伝えられています。その後、ヒノキの伐り出しのために来た南部藩の杣人(そまびと)・五花手組(ごかってくみ)が豆を栽培してみたところ、蝦夷地で初めて実らせることができたので、この豆をもとに菓子を作り藩公に献上したところ大変喜ばれ、また、これを記念して屋号を五花手屋としました。

その後、この杣人たちが住みつき五勝手屋村と呼ばれるようになり、やがて屋号も五勝手屋と変わります。
本格的な菓子の販売は明治3年(1870年)

北海道でとれた豆と、北前船で運ばれた寒天砂糖を使用して作られました。基本的な製法は現在も変わらず和菓子職人に代々と受け継がれています。

昭和11年(1936年)には天皇が函館に行幸した際のお土産として献上され、以来、北海道が誇る銘菓として多くの方に愛されてきました。

「五勝手(ごかって)」というちょっと珍しい名前は、1900年まであった村の名前で(現在の江差の一部)、「コカイテ」というアイヌ語が由来となっています。

意味は「波のくだける所」、「波が立っている所」。北海道の日本海の荒波を表現したような地名ですね。



五勝手屋羊羹の美味しさの秘密は「一日一窯」

羊羹には一般的に小豆が使われますが、「五勝手屋羊羹」は、北海道産の厳選された金時豆を使用しています。

金時豆は甘納豆や煮豆に使われることが多く「赤いんげん豆」とも呼ばれています。お豆のコクがありながらさっぱりとした味わいが特徴です。

金時豆を使った五勝手屋羊羹は、少し赤みがかったきれいな色で、あっさりとした味わいの羊羹に仕上がっています。

五勝手屋羊羹は「一日一窯」

早朝から煮上がった豆と寒天、砂糖を合わせて、一日がかりで練り上げます。

基本的な製造方法は創業当時から代々受け継がれ、熟練した技をもつ職人さんが手間を惜しまず、丹精込めて味を守り続けています。



五勝手屋羊羹の「丸缶羊かん」はユニークな食べ方で人気

五勝手屋羊羹では、一般的な形の「流し羊かん」の製造、販売を行っていますが、やはり注目されるのは、こちらの商品です。

丸缶羊かん 103g 324円(税込)

ミニ丸缶羊かん 63g 249円(税込)

昭和14~15年頃に考案され丸缶羊かんは、このレトロなパッケージとユニークな食べ方で、五勝手屋本舗を代表する商品となりました。

丸缶羊かんのレトロなパッケージは、明治時代に品評会で授与された賞状を模したものを使用しています。とても趣のある素敵なデザインですよね。

そして、やはりユニークな食べ方が人気なんです!

その食べ方を簡単にご紹介します。

*五勝手屋羊羹の食べ方*

①丸缶羊かんの容器のふたを取ると、白い糸が見えます。その糸をゆっくりと引き出します。

 注:無理やり引っ張ると糸が抜けたり切れたりする恐れあり  ← 私がよくやるパターン

②押し出しやすくするため、羊かん表面の砂糖がかかった部分を軽く揉みます。(この砂糖のかかった表面がシャリシャリしていてとても美味しいんですよ♡)

③容器の底をから羊羹を押し出します。

④食べたい大きさに押し出した羊羹に、糸をぐるっと回し切って食べます。

糸を使わずに底から押し出して、そのままかぶりつくのもオススメです。

全部食べ切れない場合は、蓋をして保管できますよ。

この丸缶羊かんの食べ方は、列車の中で手を汚さずに切って食べるための工夫として考えられたアイデアなんですよ!面白くてすばらしい発想ですよね。

私も小さい頃は、この糸で切るのが楽しくて、少し押し出しては切ってを繰り返していました。薄く切った羊羹をお皿にてんこ盛りにして、怒られたこともありましたね。

五勝手屋羊羹は美味しさはもちろん、食べ方がユニークなので、お土産に喜ばれる北海道銘菓です。

五勝手屋羊羹の購入方法

五勝手屋羊羹は江差町の店舗の他、道内の土産店や百貨店で販売しています。

また、五勝手屋本舗のホームページや各通販サイトからも購入することができますよ。

江差町のふるさと納税の返礼品にもなっていますので、気になる方はチェックしてみてくださいね。




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