北海道民がサザエと聞いて「おはぎ」を連想する訳は?石原軍団御用達で話題にも!

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「サザエ」と聞いて思い浮かべるのはなんでしょう?
貝のサザエ?それともアニメのサザエさんでしょうか?
北海道民が「サザエ」と聞いてまず思い浮かぶのものは、貝でもアニメでもなく、あんこたっぷりの「おはぎ」なんですよ。
北海道では当たり前の発想なのですが、道外の人にはとても不思議に感じるようですね。
今回は北海道民の「サザエ」=「おはぎ」の訳をご紹介します。

北海道民は「サザエ」と聞いても貝を思い浮かべ無い

ホタテや牡蠣、ツブ貝、ホッキ貝など貝類の宝庫といわれる北海道ですが、実はサザエは道南の一部で僅かにしか捕れません。サザエは年間約6000トンの漁獲量がありますが、北海道はわずか3トンという少なさなのです。(日本一は長崎県で約1000トンの漁獲量)

なので北海道のスーパーで見かけることはほとんどなく、馴染みが無いので、食べたことがある人も少ないのです。道外へ旅行に行って初めて食べたという人が多いのではないでしょうか。

私も今までに一度しか食べたことがありません。食べたのはやはり道外の旅行先でした。



北海道民にとって「サザエ」といえばやっぱり「おはぎ」

北海道民が「サザエ」ときいて「おはぎ」を思い浮かべるのは、北海道内全域に65店舗を構える「サザエ食品」が大きく影響しています。

北海道の百貨店や大手スーパーには必ずあると言っていいぐらい馴染みのある「サザエ」は、
「おはぎ」をはじめ、おにぎりや巻き寿司、お弁当、お団子、おやきなどを販売しています。

サザエ食品は、昭和32年に函館朝市の食堂からはじまりました。
創業者の野村とみさんが、国民的マンガ「サザエさん」の ”賑やかなで明るく楽しい家庭ようなお店になってほしい” という願いを込めて「サザエ」という店名にしたそうです。
小さな食堂の「サザエ」で、従業員やその子供たちのおやつとして作っていたのが、大人のげんこつぐらいある大きな「おはぎ」でした。
そのおはぎを常連のお客さんたちお裾分けをしたところ、大好評だったので朝市でも販売を開始。
たちまち大人気になり、「サザエ」は食堂からおはぎ屋さんになりました。
昭和41年には、札幌の中の島におはぎ屋とレストランをオープン。
札幌でもおはぎは大評判となり、その話を聞きつけた道内の百貨店からの出店要請を受け、今では道内65店舗を構える企業となりました。
サザエの「十勝おはぎ」に使用しているもち米と小豆は、もちろん北海道産を使用。
もち米はやわらかさと粘りが長持ちする、「はくちょうもち」
小豆は色つやの美しい、厳選した十勝産小豆を使用しています。
1987年には十勝の池田町に製餡工場を作り、十勝産の小豆を清流日本一にも輝いた札内川の水を使って、丁寧にじっくりと炊きあげています。
全て北海道の素材で作られている「十勝おはぎ」は、いまも手作業でひとつひとつ作られているんですよ。
サザエの「十勝おはぎ」は程よい粘りとやわらかさのもち米と、甘さ控えめの餡のバランスが最高で、創業当時のお母さんの手作りおはぎの味が、そのまま受け継がれています。
美味しさはもちろんですが、大きくてボリュームたっぷりのおはぎが、1個162円(税込)というリーズナブルな値段も魅力的ですよね。
つぶあん、こしあん、きなこ、ごまの4種類と、季節によっては桜餅風のおはぎも登場するんですよ!
おはぎは「お彼岸に食べるもの」というイメージですが、サザエの店舗にはいつでもおはぎがあるので、私にとってはとても身近なおやつのひとつです。
そしてお祝い事や運動会などの行事にもサザエの十勝おはぎがよく登場しました。
重箱にサザエのおはぎをびっしりと詰めて持っていくという家庭も多いんですよ。
ちなみにサザエでは、1日約4000個のおはぎを販売しているのですが、お彼岸になるといつもの30倍のおはぎが売れるそうです。
…ということは、12万個!!
すごい数ですね。たしかに我が家でもお彼岸になると、必ずサザエのおはぎを買っています。
なので、北海道民はやっぱり「サザエ」=「おはぎ」なんですね。




北海道民おなじみの「サザエのおはぎ」は石原軍団御用達

「サザエ」の十勝おはぎは、2021年1月に解散した、故 渡哲也さん率いる石原軍団の御用達の一品として、全国的に有名になりました。

「十勝おはぎ」と石原軍団との出会いは30年以上も前のこと。

石原プロの専務だった小林正彦さんが、北海道でサザエの十勝おはぎを見かけ、入院していた石原裕次郎さんにお見舞いとしておはぎを購入したことがきっかけだったそうです。

石原裕次郎さんは、甘いものが大好きだったそうですね。
小樽で育ち、北海道が大好きだった石原裕次郎さんが好んだこの「十勝おはぎ」は、石原軍団へ受け継がれ、軍団御用達の差し入れとして有名になりました。

渡哲也さんのドラマの現場でもおはぎが差し入れされていたようで、その数も尋常な数では無かったようですね。石原良純さんが「おはぎは美味しくてうれしいけど、その数が拷問!笑」と、おはぎにまつわるエピソードを語っていたこともありました。

2019年には舘ひろしさんが、ラグビー日本代表の合宿におはぎを差し入れしたことも話題になりました。姫野選手のリクエストだったそうですよ。
舘ひろしさんも甘党で、おはぎが大好きなんですよね。
ダンディな舘さんが美味しそうにおはぎを食べてる姿を見てみたいですね。
創業当時の味をそのままに、北海道民に愛されつづているサザエの「十勝おはぎ」
一度は食べていただきたい美味しいおはぎです。




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