「よいとまけ」とはどんなお菓子?キャッチコピーは ‶日本一食べにくいお菓子”

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「よいとまけ」は「日本一食べにくいお菓子」というキャッチコピーで話題の、北海道苫小牧市の銘菓です。

60年以上も前から親しまれているお菓子なんですよ。お土産としてとても人気の商品です。

「日本一食べにくいお菓子」とは、どのように食べにくいのか気になりますね。

今回は苫小牧銘菓「よいとまけ」をご紹介します。

「よいとまけ」とはどんなお菓子?

「よいとまけ」は、北海道苫小牧市の老舗菓子メーカー三星(みつぼし)の看板商品。

1953年に発売された「よいとまけ」は、ハスカップジャムを贅沢に使用したロールカステラです。

画像元:三星(みつぼし)公式ホームページ

新鮮な卵をふんだんに使用したフワフワカステラ生地に、ハスカップジャムを塗りロール状にして、表面にもハスカップジャムをたっぷりと塗っています。

さらに、表面に塗られたハスカップジャムの上からグラニュー糖をまぶし、食用オブラートで包んでいます。

「よいとまけ」という商品名は、苫小牧の大手製紙工場で、木場の丸太の上げ下ろしをしているときの「よいとぉ まいたー」という掛け声に因んで付けられました。

なので、外観も丸太をモチーフにした、ロールカステラにしたのだそうです。

「よいとまけ」は1994年、第22回全国菓子大博覧会で名誉総裁賞を受賞しています。

苫小牧に広がる勇払原野に自生しているハスカップを使用したジャムの甘酸っぱさと果肉の食感、表面にまぶしている砂糖のシャリっとした甘さがクセになるお菓子です。

カステラ生地の口どけと良さも抜群です。

かなり甘めなお菓子ではありますが、後味はスッキリとしていますよ。

三星(みつぼし)のホームページでは、牛乳と一緒に食べるのをオススメしています。

私も実際に食べてみましたが、納得です!

相性抜群でした♡

原材料:砂糖、鶏卵、小麦粉、ミックスジャム(水あめ、あんず、砂糖、みかん)、ハスカップ、水あめ、発酵調味料、レモン果汁、蜂蜜、オブラート/トレハロース、膨張剤、酸味料、ゲル化剤(ペクチン)、増粘剤(キサンタン)、乳化剤 (一部に小麦・卵・りんご・大豆を含む)

保存方法:直射日光、高温多湿をさけて保存

賞味期限:製造日より45日

内容量:1本入 16.5cm(7切)




「よいとまけ」のキャッチコピーが‶ 日本一食べにくいお菓子 ”の訳

「よいとまけ」は表面に塗られたハスカップジャムの上に、食用オブラートが巻いています。

発売当初は1本そのままで販売していましたが、オブラートが巻いてあるので切り分けるのがとても大変だったんです。

切りにくいし、力を入れると商品がつぶれちゃうんですよね。

だからといってオブラートをはがすと、今度はジャムがベタベタでやっぱり切りにくい…

オブラートと一緒にジャムが取れてしまって、表面がとても残念な姿になることもあります。

ジャムが表面に塗られているので器に取り分けるにしても、手づかみで食べるにしても、手はベタベタになってしまうんですよねー

実際に、かなり苦情もあったとか...

なので、「よいとまけ」は

「日本一食べにくいお菓子」

という称号をいただいくことになっちゃったですね。

現在、お客様の要望に応えて、超音波振動スライサーを導入。7切れカットになって販売されています。

カットする手間は省けましたが、フォークを使って食べようとしても、きれいに切れなかったり、オブラートと表面のジャムだけがはがれたり、ベタベタしたりと、やっぱり食べづらさは健在です!

「よいとまけ~食べづらい♪ でも、とってもおいしい、よいとまけ~♪」

というCMソングもあるんですよ。

でも、「日本一食べにくい」という称号のおかげで、「よいとまけ」が話題になり、人気がさらにアップしたのだと思います。



「よいとまけ」に使われているハスカップとは?

「よいとまけ」にたっぷりと使われている「ハスカップ」は、程よい酸味と鮮やかな紫色が特徴の北海道限定産のフルーツです。

「ハスカップ」はスイカズラ科の落葉低木で、和名を「クロミノウグイスカグラ」といいます。

ハスカップという呼び名はアイヌ語で「枝の上にたくさん実のなる木」を意味する「ハシカップ」に由来されていて、アイヌ民族が「不老長寿の果実」として愛用していた果実なんですよ。

千歳市や苫小牧市のほうでは「ユノミ」とも呼ばれています。

ハスカップには、ミネラル、ビタミン、食物繊維、ポリフェノール類が豊富に含まれていて、特にポリフェノール類のアントシアニンは、ブルーベリーの10倍も含まれているんですよ!

なので「眼精疲労」や「視力改善」にとても効果があるといわれています。

ビタミンもビタミンCやEを多く含んでいるので、「美肌効果」も期待できそうですね。

ハスカップは5月の下旬から白い花を咲かせ、黄緑色の実を付けます。6月下旬には青紫の変わり熟していきます。

ハスカップの果実は、皮が薄くて水分量が多いとてもデリケートなため、流通には向きません。

なので、北海道のスーパーで販売することは少なく、私もあまり見かけたことがありません。

ハスカップは甘酸っぱくて酸味を強いので、砂糖や蜂蜜などを加えて、ジャムやシロップ、ジュースなどに加工することが多いのですが、生をそのまま食べても、とても美味しい果実なんです。

ほんのわずかな旬の時期にしか食べられない生のハスカップや、それを使ったスイーツはとても人気がありますよ。



「よいとまけ」の販売店・通販は?

「よいとまけ」は三星(みつぼし)の直営店は、苫小牧本店と苫小牧市内に13店舗、苫小牧近郊に3店舗、札幌市内に6店舗、札幌近郊に2店舗あります。

本店は、ケーキやどら焼きの実演を楽しめるアトリエや、お菓子や焼き立てのパンなどをその場で食べることができるお茶席、人気のソフトクリームやドリンク・デザートを用意したカフェコーナーもありますよ。

直営店の他、新千歳空港や札幌駅、北海道内のお土産屋さんで購入することができます。

三星(みつぼし)公式のオンラインショップがありますので、通信販売を利用してもいいですね。

「よいとまけ」の美味しさと一緒に、日本一の食べにくさを味わってみてはいかがでしょうか。




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